◎ 5年間での投資総コストで比較する

ERPベンダーの提案書に記載される見積金額は、初期投資コストだけで判断すると判断ミスをする場合があります。ライセンスの発行元であるERPメーカーとERP製品の導入作業を支援するERPベンダーが協力して初期導入コストを低く見せる場合があるからです。金額は、5年間の投資総コストで比較する必要があります。

◎ クラウド方式の初期投資コストは相当低い

運用がクラウド方式の場合、社内で運用するオンプレミス方式に比べて初期投資コストが相当低くなります。クラウド方式とオンプレミス方式との損得が逆転する時期は5年後です。6年目以降も含めた金額で比較検討する必要があります。

◎ スイッチングコスト(他のERP製品への変更費用)に要注意

ERP製品やデータベース製品の中には、年間のライセンス費を突然値上げするメーカーがあります。採用したERP製品のメーカーに囲い込まれないためにも、他のERP製品に乗り換えにくくならないようにしたいものです。そのためにも、社内にERP業界の裏の事情に詳しい人材を確保したいものです。