COBOLで開発した業務システムの現状

日経クロステックの調査によると、COBOLで開発した業務システムを使い続けている企業が、依然として6割を超えているようだ。

お荷物なのに捨てられない理由は?  

最大の理由は、“リプレースの手間・コストがかかる/費用対効果が見えない” だそうだ。

次いで多い理由は、“COBOLエンジニアを確保できない” だそうだ。

COBOLで開発した業務システムを廃棄できないことが、DX推進の足かせになっている企業が多いようだ。

このことは、経産省のDXレポートでも指摘されている。いわゆる「2025年の崖」だ。  COBOLシステムをJAVAで書き換えるという無謀な挑戦を試みて、刷新プロジェクトが頓挫してしまった企業もあるようだ。

ブラックボックス化しているCOBOLシステムを書き換えるという挑戦が失敗することは明らかなのに、どうして無謀な挑戦をする企業が後を絶たないのだろうか。

私には、上記の状況が全く理解できない。なぜなら、ブラックボックス化しているCOBOLシステムからの脱却は、とても簡単だからだ。

COBOLシステムの廃棄が簡単である理由

それでは、COBOLシステムの廃棄が、とても簡単である理由を説明する。

私が今までに指導したユーザー企業では、新業務プロセスをゼロベースで再構築して、それまで稼働していた基幹システムは廃棄している。

理解しにくかったかもしれないので、別の言葉で繰り返す。

ERPの導入方法論 - 現行の業務プロセスは廃棄

現行の(COBOLで開発した)基幹システムをERPで再構築する場合、現行の業務プロセスの分析は一切行わないで新業務プロセスを再構築するのだ。

この考え方は、ERPの導入方法論では、当たり前だ。

但し、日本のERPベンダーのERPコンサルタントは、この当たり前のことが実行できていない。

その結果、高額な投資をして基幹システムを自社開発システムからERPに切り替えても、大半の経営者が投資効果を実感できていない現実がある。

自社開発システムをERPを使って再構築する場合、採用したERPで実現できる業務プロセスを使って基幹システムを再構築する、つまり現行の業務プロセスは無視するのだ。

それが、ERPを用いた基幹システム構築の真骨頂、つまり ERPの導入方法論 では、当たり前だからだ。

今までの内容に驚いたあなたには、具体的な進め方は、分からないはずだ。

現場部門が抵抗勢力になる... 私には理解できない

現行の業務システムを長年使い続けている現場部門の方々が、抵抗勢力になってしまうことが心配ですか? 

私が、5社のユーザー企業でERPでの基幹システム再構築プロジェクトのリーダーを務めた時も、起業してユーザー企業のERPによる基幹システムの再構築を指導してきた今日まで、現場部門の方々が抵抗勢力になったことは、一度もない。

逆に、どうして現場部門の方々が抵抗勢力になってしまうのか、私には理解できない

現場部門の方々が抵抗勢力になり得ない門外不出のノウハウは、ERPでの基幹システム再構築で必須の ERPの導入方法論 は、ERP管理者 養成講座の講座7で詳しく説明している。

但し、「知っているレベルと実践できるレベルの間には、深い溝がある」ことは、あらかじめ認識しておいていただきたい。

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