ERPのユーザー企業でのERPの導入や導入後の活用に関わる責任者です。グローバルに展開しているERPベンダーでのERPコンサルタントなどの経験もあります。ERPに関わる実績も、ご覧ください。
社外のERPコンサルタントと社内のERP管理者とのスキルの違い
● ERPコンサルタントに必要なスキル
- 経験が浅いコンサルタントの場合
- 財務会計の業務知識
- 特定のERP製品の導入方法論に関する理解
- 特定のERP製品の1つのモジュールに関するスキル
- 経験豊富なコンサルタントの場合
- 特定のERP製品の複数のモジュールに関するスキル
- フィット&ギャップ分析力(客先の業務プロセスとERPの業務プロセスとの相違点を分析できるスキル)
● 社内のERP管理者に必要なスキル
- 財務会計、販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理などの業務知識
- 情報ネットワーク、データベースなど、IT全般の技術知識/経験
- 全社的なプロジェクト推進体制の構築能力、強力なリーダーシップ
- 経営トップや現場のキーパーソンとの緊密なコミュニケーション能力
- 業務の分析力、システムの再構築に不可欠な業務改革/部門間の調整能力
- 予算と実績の差異を管理して予算内に抑えようとするコスト意識
- ERPによるシステムの導入方法論(メソドロジー)に関する深い理解
ERPコンサルタントが保有するスキルは、上記の7(パラメータの設定方法だけ)と1(の一部)だけだ。大半のERPコンサルタントには、2~6のスキルはない。
それらの役割は、ERP管理者(を中心としたチーム)が担うからだ。但し、ERPご管理者のプロジェクト管理能力が弱い場合、ベテランのERPコンサルタントがプロジェクト管理を請け負う場合がある。いずれにしても、7がERPコンサルタントの付加価値といえる。
ERP管理者には、ERPコンサルタントに比べて広範囲なスキルが必要であることがお分かりいただけたと思う。
ちなみに、5の業務改革を推進できる力量が、導入したERPを効果的に活用できるかどうか(つまり、ERP導入の成否)を大きく左右することになる。
ここでの留意点は、ERP管理者に必要な1~6のスキル全てを身につけている方は極めて少ないという現実だ。導入したERPを活用できていない企業が多い理由でもある。
弊社の代表が1~7のスキルを身に付けることができたのは、ユーザー企業でのERPに関わる責任者としての豊富な実体験があるからだ。