ERPコンサルタントの方は、この質問に戸惑うかもしれません。なぜなら、ERPの導入という仕事との接点がわからないからです。
マスターファイルの整備、勘定科目の再設計、生産管理モジュールを担当している方であればBOMの整備などを、思い浮かべたかもしれません。
ここでの業務改革は、“部門横断” での業務改革を指している。つまり、ERPコンサルタント主導で推進できる仕事ではありません。
では、なぜこのような質問を準備したのでしょうか?
それは、部門横断の継続的な業務改革がERPの効果的な活用の成否を左右する からだ。
部門横断の業務改革は、ERPが本番稼動して安定してきてから取り組む仕事だ。この部門横断の業務改革というプロジェクトを推進できる人物は、ERPの導入を推進したリーダーだけだ。
なぜなら、自社の業務を部門横断で理解しており、業務改革する際の解決策を考える際に必要な “ERPでなにができるのか、できないのか” を社内で唯一的確に判断できる方だからだ。
この部門横断の業務改革は、ERPを導入していない企業でも継続的に行う必要がある。
弊社の代表は、企業の情報システム部門の責任者としての経歴が長いので、部門横断の業務改革は、多数手がけた。
ERPと業務改革との関係は、豊富な実体験なしには書けません。
- ERPを導入しても、導入後の継続的な業務改革なしには、導入したERPを経営に効果的に活用することはできません。
- ERP導入後の業務改革を推進できるのは、ERPの導入プロジェクトをリーダーとして推進したERP管理者だけです。(ERPの導入作業を支援したERPコンサルタントには、業務改革は未体験の分野だ。)
私に部門横断での業務改革を推進した実績があるかどうか、判断していただけただろうか。