どうして、不具合案件や要望事項が山積してしまったのだろう?

   原因は、いろいろ考えられる。

   経理部門から持ち込まれた不具合の意味を理解して、原因を一緒に調べて、真の原因を突き止めて、解決策を一緒に検討して、対策をきちんと実行して、不具合を解消するためには、簿記の知識が必須だ。

   なんとしても、簿記をマスターする必要がある。

簿記は、ERP管理者がなんとしても身につけなければならない業務知識だ。

   製造業の方であれば、製造部門から持ち込まれた要望の意味を理解して、要望を実現させる方法を一緒に考えて、決めた方法を実現させる仕組みを構築するには、生産管理の業務知識が不可欠だ。

   なんとしても、MRPの体系を理解する必要がある。  

   MRPからの出力データは何ですか?

   MRPへの入力データは何ですか?

   MRPが参照するデータは何ですか?

   MRPの4段階の計算手順を、説明できますか?

MRPは、製造業のERP管理者が、なんとしても身につけなければならない業務知識だ。

   業務知識があっても、不具合や要望への解決に取り組めないのであれば、導入したERPの理解が不十分なのかもしれない。

   ERP導入の際に、パラメータの設定は誰が行いましたか? もしERPコンサルタントが、現場のキーパーソンと相談しながら決めたのでしたら、設定されているパラメータの意味を把握していないでしょう。ユーザー部門のキーパーソンが把握しているパラメータは、ご自分の部門が関わっている分だけだ。

   ERP管理者がパラメータの設定状況を把握していないと、例えば部門横断の業務改革を行う際に、関係するパラメータを洗い出して、設定状況を確認して、パラメータの変更が必要になった場合、そのパラメータを変更すると業務にどう影響するのか事前に判断できない

   もちろん、自分の理解が間違っていないのかどうかは、ERPコンサルタントに確認する必要があるかもしれない。

   でも、その仕事を主体的に推進できるのは、全てのパラメータの設定状況を把握しているERP管理者しかいない。

ERP管理者は、全てのパラメータの意味と設定状況をなんとしても把握する必要がある

   業務知識があり、パラメータの設定状況を把握されているにもかかわらず、未解決の案件が山積しているのであれば、原因は他にあるのかもしれない。

   大きな問題を解決するには、問題を小さな単位(タスク)に分解して、分解したタスク毎に解決手段を考え出して対処するスキルが必要になる。 

   ERP管理者には、トップダウン思考法が必要だ。

ERP管理者が複雑な不具合や大きな要望に取り組むには、WBSのスキルが不可欠だ

   連結決算対象の上場企業では、IFRS強制適用への対応が必要になる。

   関係する項目を漏れがないように洗い出して、洗い出した項目を実行可能なレベルにまで分解する (トップダウン思考法によるWBSの作成) スキルが必須だ。

   山積している案件を、私と一緒に一つひとつ着実に片付けませんか?

   案件を解決しながら、足りないスキルがあったら、その都度集中的に学習しましょう。

   学習方法は、私が丁寧に指導する。但し、粘り強い学習意欲が必要だ。

   ERPに関わる問題を解決するために必要なスキルを身につけて、山積している不具合案件や要望事項を解決して、ユーザーの方々から感謝される。

   その結果、導入したERPを経営に効果的に活用できるようになる。

   この仕事は、ERP管理者にしかできないことは、お分かりのはずだ。

   私にも同じような実体験がある ので、あなたの今の気持ちは、わかるつもりだ。


   初めてERPを導入した企業の多くが、同じような状況に陥っている。

   ERPビジネスの仕組みに 根本的な原因 があるからだ。

   いま必要なことは、山積している未解決の案件に取り組みながら、ERPの活用に不可欠なスキルを、なんとしても身につけることだ。

   ERPを経営に効果的に活用できるかどうかは、ERP管理者の熱意と行動力 にかかっている。

   私は、現状を打開したい想いが強いあなたを、全力で支援したいと心から思っている。